ポータブルスプリングバランサー(PSB)を作ろう!
頸髄損傷で上肢の運動障害がある患者様を担当させていただいている時に、
「1人で本を読んだり、YouTubeをみたい!」
という希望が聞かれました。
しかし、今一つ上肢の機能改善がみられないために、なかなかその目標を達成出来ずにいました。
そこで私は考えました。
ポータブルスプリングバランサー(PSB)があれば。
でも買ったら高いしなー...。
作るか💡
ということで、自分で作ってみることにしました!
その結果、目標であった読書やyoutube鑑賞が出来るように。
今回は、そんなポータブルスプリングバランサーの作り方をご紹介したいと思います。
ポータブルスプリングバランサー(PSB)とは?
ポータブルスプリングバランサー(PSB)とは、
脳卒中や頸髄損傷など、上肢に障害がある方のために開発された装具です。
スプリングの張力を利用し、わずかな力でも、自由に自分の意思で上肢を動かすことができます。
(引用:有限会社 ハニーインターナショナル)
腕の重さを取りつつ、全方向へ動かすことができるため、非常に便利な道具ですが、
お値段は大体20万円前後と、ちょっとお高いですね。
そのため、「もっと簡易的なものでもいい」「購入も考えるが、一旦試簡易的な物で試してみたい」という方は、ぜひ作ってみてください。
材料
材料は以下の通りです。
予算は大体4000〜5000円
ホームセンターと100均で揃います。
③はできるだけ穴が多いものがいいと思います。
⑦は普通のヒモでもいいですし、ある程度頑丈なゴムひもでもいいです。
個人的にはゴム紐の方が、操作時の自由度が少し上がるのでオススメします。
今回は、自転車の荷台に荷物を固定する用のゴム紐を使用しています。
完成品
注意点
・患者さんに利用していただく前に、必ず自分で使用し安全性を確かめてください。
・特に下の写真の部分は入念にチェックしましょう!
・手作りのため、破損や欠陥がある場合があります。
患者さんへの導入にあたっては、「同意書」などでその旨を説明しておくことをお勧めします。
さいごに
既製品のポータブルスプリングバランサーに比べると、操作性や頑丈さは劣りますが、
目的とする作業によっては、十分事足りることもありますので、
ぜひ参考にしていただければと思います。
個人的には、どこかの会社がこのような簡易版PSBを商品化してくれないかなーと楽しみにしてます。
いつか発売されるといいですね。
Home Rehaでは、ご希望があればこのような自助具作成も行なっておりますので、お気軽にご相談ください。
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