【作業療法士監修】おすすめ昇降式テーブル|車椅子・在宅ワークで失敗しない選び方
昇降式テーブルは、腰痛対策、在宅ワーク、車椅子での食事、介護など幅広い用途で人気が高まっているアイテムです。
「長時間座っていると腰や肩が痛くなる」
「机が高すぎて、食事やパソコン作業がしにくい」
「車椅子の肘掛けが机に当たり、奥まで入れない」
このような悩みがある方には、天板の高さを自由に変えられる昇降式テーブルがおすすめです。昇降式テーブルは、立って仕事をするためだけの家具ではありません。使用する人の体格や車椅子の高さ、行う作業に合わせて天板を調整できるため、食事、書字、パソコン操作、趣味活動など、さまざまな場面で活用できます。
私は作業療法士として患者さんの生活環境を確認するなかで、机が低くて車椅子が入らない、机が高すぎて食事がしにくい、肩をすくめた姿勢で作業している、前かがみになり腰が痛くなる、といったケースを多く経験してきました。
この記事では、作業療法士の視点から、昇降式テーブルのメリットや選び方、おすすめの商品を紹介します。
理由は本文で詳しく解説します。
この記事でわかること
- おすすめの電動昇降式テーブル2選と選び方のポイント
- 車椅子で使いやすいテーブルの高さの目安
- 昇降式テーブルが腰痛や肩こり対策に役立つ理由
- 身体に負担をかけにくい高さの合わせ方
昇降式テーブルを選ぶときの評価基準
- 最低高さ:車椅子や座椅子に合わせられるか(60cm前後まで下がるか)
- 天板下の空間:車椅子の膝やアームレストが干渉しないか
- 操作のしやすさ:電動式か、メモリー機能があるか
- 安全性:障害物検知機能の有無
- 安定性・耐荷重:モニターや食器を置いても安定するか
- 価格・保証内容
昇降式テーブルおすすめ2選 比較表
| 順位 | 商品 | 特徴 |
|---|---|---|
| 🥇1位 | FLEXISPOT E8 | 広い天板・安定性重視のパソコン作業向け電動昇降デスク |
| 🏆2位 | アノヴァラ 電動昇降式ローデスク | 最低高さ48cmから調整できる、車椅子・座椅子向けローデスク |
| 商品 | 高さ調整範囲 | 天板サイズ | 価格帯の目安 | おすすめタイプ |
|---|---|---|---|---|
| FLEXISPOT E8 | 約62.5〜128cm | 140×70cm | △(5万円台〜8万円台) | 在宅ワーク・立位作業 |
| アノヴァラ | 48〜72cm | 120×60cm | ◎(2万円台後半〜4万円台) | 車椅子・座椅子・食事 |
用途別|どちらが向いている?
| 用途 | FLEXISPOT E8 | アノヴァラ |
|---|---|---|
| 在宅ワーク | ◎ | △ |
| 車椅子での使用 | ○ | ◎ |
| 食事用 | ○ | ◎ |
| ゲーミング・立位作業 | ◎ | △ |
| ローソファ・座椅子 | × | ◎ |
| コスパ | ○ | ◎ |
上記の価格帯はあくまで目安です。カラーや天板サイズ、時期によって変動するため、最新の価格は各商品ページで必ずご確認ください。
在宅ワークで長時間パソコンに向かい、座位と立位を切り替えたい方にはFLEXISPOT E8が向いています。天板が広く安定性が高いため、本格的なデスク環境を作りやすい商品です。
一方、車椅子や座椅子での食事・軽作業が中心で、机を身体に近づけたい方にはアノヴァラが十分に選択肢になります。最低高さ48cmまで下げられるため、一般的な電動デスクでは合わせにくい低い座面高にも対応しやすいのが強みです。
- 車椅子や座椅子で使えるテーブルを探している
- 机が高すぎて食事やパソコン作業がしにくいと感じている
- 長時間同じ姿勢での作業で腰や肩に負担を感じている
- 家族で高さを変えて共有できる机を探している
おすすめの昇降式テーブル2選
① FLEXISPOT E8
価格帯の目安:約5万円台〜8万円台(サイズ・カラーにより変動)
今回紹介するのは、黒色フレームに140×70cmの天然竹製天板を組み合わせたモデルです。天板が広いため、パソコン、モニター、書類などを置きやすく、長時間のデスクワークに向いています。
一般的な電動昇降デスクは、最低高さが約70〜72cm程度の商品も多くあります。FLEXISPOT E8は天板込みで約60cm台前半(約62.5cm)まで下げられるため、一般的なデスクよりも車椅子の座面やアームレストに合わせやすいことが大きなメリットです。
- 幅140cm・奥行70cmの広い天板でモニターや書類を置きやすい
- フレームが安定しており、重量のあるモニターやPCを置きやすい
- メモリー機能で座位と立位の高さを登録でき、姿勢の切り替えを習慣化しやすい
- メーカー5年保証、障害物検知機能付き
- 本体が重く、組み立てや移動に負担がかかる
- 広い設置スペースが必要
- 車椅子の種類によってはフレームに干渉する可能性がある
- 食事用テーブルとしてはやや大きすぎる場合がある
私が在宅ワークの相談で最も勧めることが多いタイプです。天板が広く安定しているぶん、座位・立位を切り替えながら長時間作業する方に向いています。ただし車椅子で使う場合は、天板下のフレーム位置と車椅子の寸法を事前に照らし合わせておくと安心です。
- 在宅ワークで長時間使用する
- モニターを複数設置したい
- 安定性を重視したい
- 座位と立位を切り替えたい
② アノヴァラ 電動昇降式ローデスク
価格帯の目安:約2万円台後半〜4万円台(サイズ・カラーにより変動)
最低高さ48cmから調整できることが最大の特徴です。一般的な電動昇降デスクよりも低い位置まで下げられるため、車椅子、座椅子、ローソファ、子ども用デスク、ベッドサイドなど幅広い場面で使用しやすい商品です。高さ48〜72cm、幅120cm、奥行60cm、耐荷重60kg、高さメモリー機能・障害物検知機能・静音設計・キャスター付きというスペックになっています。
- 最低48cmまで下げられ、車椅子や座椅子の座面高に合わせやすい
- キャスター付きで、食事のときだけダイニングへ移動するといった使い方ができる
- 障害物検知機能により、車椅子のアームレストや膝への接触リスクに配慮されている
- 静音設計で、生活音への配慮がしやすい
- 最高高さが72cmのため、立位用のスタンディングデスクとしては不向き
- 耐荷重は60kgとFLEXISPOT E8より控えめ
- キャスター付きのため、固定式より動きやすい可能性がある
- 車椅子の前輪やフットサポートが脚部分に当たる可能性がある
フィット感を重視したい方によく提案するタイプです。最低高さ48cmという数値はあくまで機械的な下限で、そのまま適切とは限りません。低くしすぎると前かがみや猫背につながるため、実際に座った状態で肩や肘の位置を確認しながら調整することをおすすめします。
- 車椅子で食事や作業をしたい
- 最低高さ60cm以下の商品を探している
- 座椅子やローソファで使用したい
- テーブルを移動して使用したい
星評価で比較
| 商品 | 車椅子対応 | 安定性 | コスパ | 総合 |
|---|---|---|---|---|
| FLEXISPOT E8 | ★★★ | ★★★★★ | ★★★ | A |
| アノヴァラ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★★ | A |
作業療法士の視点|なぜ高さ調整が重要なのか
昇降式テーブルとは
昇降式テーブルとは、天板の高さを使用者や作業内容に合わせて調整できるテーブルです。主な種類には、電動式・ガス圧式・手動式の3つがあります。デスクワーク用としては、ボタン操作だけで高さを変更できる電動式が人気です。座って作業するときと、立って作業するときの高さを登録できるメモリー機能を搭載したモデルもあります。また、高さを60cm以下まで下げられる商品であれば、車椅子や座椅子での使用にも対応しやすくなります。
同じ姿勢を続けると身体に負担がかかる
長時間同じ姿勢で過ごしていると、座りっぱなしの状態が続くことで同じ筋肉に負担が集中し、血流が低下して筋肉が硬くなり、腰痛や肩こり、疲労につながりやすくなります。大切なのは、常に正しい姿勢を保つことだけではなく、座る・立つ・歩くなど、姿勢をこまめに変えることです。昇降式テーブルがあれば、作業を中断せずに座位と立位を切り替えられます。
- 30〜60分を目安に姿勢を変える
- 可能であれば軽く歩く時間をつくる
- 作業内容に合わせて天板の高さそのものを調整する
昇降式テーブルのメリット
一般的な固定式の机では、身体に机を合わせることができません。そのため、机が低い場合は前かがみになり、机が高い場合は肩をすくめた姿勢になりやすくなります。昇降式テーブルであれば、身体や椅子の高さに合わせて天板を調整でき、前かがみや肩をすくめる姿勢になりにくく、肘を自然な位置に置きやすくなります。ただし、昇降式テーブルを使用すれば必ず腰痛が改善するわけではなく、同じ姿勢を長時間続けないことや、適度に身体を動かすことも重要です。
また、家族で同じ机を使用する場合、身長差によって適切な高さが異なりますが、昇降式テーブルなら使用する人に合わせて高さを変更できます。同じ人でも食事・パソコン作業・書字・読書・手芸・立位作業では使いやすい高さが異なる場合があり、作業内容に合わせて高さを変えられることも大きなメリットです。
車椅子を使用する方は最低高さを確認する
車椅子で使用するテーブルを選ぶときは、最高高さよりも最低高さが重要です。一般的な電動昇降デスクは、最低高さが約70〜72cmの商品も少なくありません。しかし、車椅子の座面やアームレストの高さによっては、70cm以上では天板が高すぎる場合があります。
私は病院勤務時代、「机が低くて車椅子が入らないから、食事のたびに横向きになって食べている」「高さを合わせるためにクッションを何枚も重ねている」といったケースを何度も経験しました。机の高さが合っていないだけで、姿勢や動作にここまで工夫や我慢が必要になるのかと感じた場面です。
実際に臨床では、車椅子の肘掛けが机に当たって奥まで入れない、机が高くて肩をすくめている、食事のたびに腕を持ち上げなければならない、肘が浮いて食器や箸を操作しにくい、机が身体から遠くなり前かがみになる、といったケースがあります。車椅子を使用する方には、最低高さが60cm前後まで下がる昇降式テーブルがおすすめです。
机が高すぎる・適切な高さ・低すぎる場合の違い
ただし、すべての車椅子に60cmが適しているわけではありません。使用前には、床から車椅子の座面までの高さ、クッションを含めた座面の高さ、床からアームレスト上面までの高さ、テーブルの脚が車椅子の前輪に当たらないか、天板の下に膝や足が入るか、食事や書字をしたときに肩が上がらないか、を確認しましょう。
座面高・アームレスト高・天板下の空間などの確認ポイント
車椅子で使用する場合は、天板の高さだけでなく天板下の空間も確認してください。高さが合っていても、テーブルの脚や補強フレームが車椅子に当たると、身体を机へ近づけられません。身体と机の距離が離れると、前かがみになりやすく、食事や書字がしにくくなります。
車椅子で食事しやすい高さの目安
食事をするときは、肘を自然に曲げた状態で、前腕を無理なく天板へ置ける高さが目安です。机が高すぎると肩が上がりやすくなり、首や肩の筋肉が緊張して箸やスプーンを操作しにくく、食事で疲れやすくなります。反対に机が低すぎると、背中を丸めて顔を食器へ近づける姿勢になりやすく、頭が前へ出て腰や首への負担が増え、むせや食べこぼしにつながることもあります。食事用として使用する場合は、車椅子に座った状態で実際に食器を置き、肩や肘の位置を確認しながら高さを決めましょう。
作業療法士がおすすめする高さの合わせ方
昇降式テーブルを購入しても、高さを適切に調整しなければ身体への負担は減りません。次の順番で調整しましょう。
数字にこだわりすぎず、肩が上がらないか・背中が丸まっていないかを体感で確認しながら調整するのがポイントです。適切な高さは作業内容によって少し異なるため、複数の作業で試してみましょう。
座る・立つ・歩くの循環
最も大切なのは、同じ姿勢を続けないこと
- キャスター付きや電動昇降式のテーブルを、立ち上がりや移乗時の支持物(手すり代わり)として使用しない
- 天板を下げる際は、手指・膝・大腿部・車椅子のアームレストやブレーキレバー・電源コードなどを確認する(障害物検知機能があっても事故を完全に防げるわけではない)
- パソコンや医療機器を置く場合は、電源コードに十分な余裕を持たせる
- キャスター付きの商品は、身体を机へ近づけるときや腕を天板へ置くときに必ずロックする
昇降式テーブルの選び方
最低高さを確認する
昇降式テーブルでは最大何cmまで高くなるかが注目されがちですが、車椅子、低身長の方、子ども、座椅子で使用する方は最低高さの方が重要です。一般的なデスクワーク用であれば最低高さ70cm前後でも使用できる場合がありますが、車椅子での食事や作業に使用する場合は、最低高さ60cm前後まで調整できる商品が選択肢になります。天板を含めた状態での最低高さを確認しましょう。フレーム単体の商品では、取り付ける天板の厚みによって実際の高さが変わります。
天板下の空間を確認する
車椅子を机の奥まで入れるには、天板下に十分な空間が必要です。左右の脚の間隔、中央の補強フレームの位置、天板裏の機械部分、引き出しの有無、車椅子の前輪が入る幅、膝が天板裏に当たらないかを確認しましょう。引き出し付きのデスクは便利ですが、車椅子では膝や大腿部に当たることがあるため、車椅子での使用を優先する場合は天板下に余計な収納がない商品が使いやすいでしょう。
電動式・メモリー機能を選ぶ
頻繁に高さを変更する場合は電動式がおすすめです。手動式では毎回ハンドルを回したり、天板上の物を移動させたりする必要があり、変更が面倒になると昇降機能を使わなくなる可能性があります。メモリー機能があれば、車椅子で食事をする高さ・パソコン作業をする高さ・立って作業する高さなどをボタンひとつで切り替えられ、家族と共有する場合にも便利です。車椅子を使用する方が自分で操作する場合は、操作ボタンの位置や押しやすさも確認しましょう。
耐荷重・障害物検知・キャスターを確認する
パソコン、モニター、モニターアーム、プリンター、食器などを置く場合は耐荷重も確認しましょう。車椅子を使用している方は、立ち上がりや姿勢修正の際にテーブルへ手をつくことがありますが、昇降式テーブルは立ち上がり用の手すりではないため、転倒防止や立ち上がり支持が必要な場合は固定された手すりや福祉用具を使用してください。
電動昇降式テーブルを下げる際、車椅子のアームレストや膝に天板が接触する可能性があるため、障害物検知機能がある商品は接触を検知すると停止または少し戻る仕組みになっており、安全性に配慮されています。ただし、これは接触しないことを保証するものではありません。
キャスター付きの昇降式テーブルは場所を移動しやすい点がメリットで、食事のときだけベッドや車椅子の前へ移動させることもできます。一方、固定式よりもぐらつきやすい場合があるため、複数のモニターや重いパソコンを置く場合は安定性も確認しましょう。
まとめ
- 最低高さを確認する
- 天板下の空間を確認する
- 身体に高さを合わせて調整する
- 同じ姿勢を続けない
- 手すり代わりに使わない
昇降式テーブルは、在宅ワークで座位と立位を切り替えるためだけの商品ではありません。身体の大きさや車椅子、作業内容に合わせて天板の高さを調整できることが最大のメリットです。車椅子を使用する方は、一般的な最低高さ70〜72cmのデスクではなく、最低高さ60cm前後まで下がる商品を選ぶと調整しやすくなります。ただし、高さだけでなく、天板下の空間や脚の位置、車椅子のアームレストとの干渉も確認することが大切です。
自分の身体を机へ合わせるのではなく、机の高さを身体や生活に合わせることで、食事や作業を快適に行いやすくなります。まずはご自身やご家族が普段使っている椅子・車椅子で、実際に座って高さを確認するところから始めてみてください。
机の高さを調整しても、姿勢の崩れや腰痛が続く場合は、机だけでなく座り方や筋力、生活動作全体が関係していることも少なくありません。当施設「Home Reha 福岡」では、訪問型の自費リハビリとして、ご自宅の家具配置や動作の状況を確認しながら、生活環境に合わせたアドバイスを行っています。
ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
よくある質問
投稿者プロフィール
最新の投稿
お知らせ2026-08-11【作業療法士が解説】自宅の転倒予防|場所別に見る住環境のチェックポイント
お知らせ2026-08-08サルコペニアとフレイルの違いとは?高齢者のサイン・セルフチェック・予防法を解説
お知らせ2026-08-08【作業療法士が比較】メイバランス・アイソカル・リハたいむの違い|高齢者の栄養補助食品5選
お知らせ2026-08-07リハビリ職の食事評価チェックリスト|低栄養・嚥下・姿勢を30項目で総合評価



