【徹底比較】エムール「ウェルネスマットレス」とフランスベッド「エアマスターネクサスR」|介護現場での使い勝手はどちらが優秀?
介護用マットレスは、利用者の 快適な睡眠 と 褥瘡(床ずれ)予防 の両立が求められる重要なケア用品です。
今回比較するのは、
- エムールの「ウェルネスマットレス」
- フランスベッドの「エアマスターネクサスR」
の2商品。
どちらも介護環境に適したマットレスですが、構造・機能・コスト、そして ベッド上で端座位をとったときの安定性や滑落リスク に大きな違いがあります。
Contents
製品概要
項目 | ウェルネスマットレス(エムール) | エアマスターネクサスR(フランスベッド) |
---|---|---|
タイプ | ウレタン+3D構造体の2層式 | 電動ポンプ付きエアマットレス |
主な用途 | 一般家庭・施設での介護、在宅用 | 重度の褥瘡予防、長時間臥床者 |
厚さ | 10cm | 12cm |
重量 | 約10.7kg | 約8.5〜9.4kg(ポンプ含め12kg前後) |
購入価格 | 38,500円(税込) | 185,760円(税込) |
レンタル | × | ○(8,100円/月) |
構造と機能の比較
ウェルネスマットレス

- 2層ハイブリッド構造(高反発ウレタン+ポリエチレン3D構造体)
- 裏表で「硬め/柔らかめ」を選択可能
- サイド部分が硬めで、端座位や立ち上がり動作をサポート
- 完全防水カバーで衛生的、電動ベッドにも対応
※画像引用:prtimes
エアマスターネクサスR

- エアセル+ポンプによる体圧分散
- 角度センサー付きで、背上げ時にも圧分散を自動調整
- 停電時でも一定時間内圧を維持
- 高度な褥瘡予防機能を搭載
※画像引用:フランスベット 介護レンタル.COM
座位の安定性と滑落リスクの比較
介護の現場では、ベッド上で端座位をとる場面が頻繁にあります。
このときの「座位の安定性」や「滑落リスク」は、利用者の安全性に直結します。
ウェルネスマットレス
- サイドを硬めに設計しており、端座位でお尻が沈みにくい
- ベッドからの立ち上がり動作をサポートしやすい
- 電源不要のため、エア抜けによる急な沈み込みがない
👉 軽度~中等度介護者に適し、滑落リスクも比較的低め
エアマスターネクサスR
- エアセル構造のため、端座位では座面が「沈み込みやすい」傾向
- 利用者によっては、バランスを崩しやすく滑落リスクが増す場合がある
- ただし、褥瘡リスクが高い方には最適
👉 重度介護者には必須機能だが、座位保持には介助者のサポートが必要
メリット・デメリットまとめ
製品 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ウェルネスマットレス | - 両面で硬さ調整可能 - サイド硬めで端座位・立ち上がりに安定感 - 完全防水で衛生的 - コストが手頃 | - 体圧分散機能は限られる - 褥瘡ハイリスクには対応が不十分 |
エアマスターネクサスR | - 高度な体圧分散 - 自動調整で褥瘡予防に強み - レンタル対応あり | - 高価格 - 端座位で沈み込みやすく滑落リスク増 - 電源管理が必須 |
どちらを選ぶべき?
- 在宅介護・施設での軽度~中等度の方
👉 ウェルネスマットレス
座位保持がしやすく、滑落リスクも低め。コスト面も良好。
- 重度介護・褥瘡リスクが高い方
👉 エアマスターネクサスR
寝たきり時間が長い方には、褥瘡予防が最優先。座位時の不安定さは介助でカバー。
まとめ
介護用マットレスは「寝心地」だけでなく、端座位の安定性や滑落リスクも重要な比較ポイントです。
- 安全な座位保持+使いやすさ重視 → ウェルネスマットレス
- 褥瘡予防を最優先 → エアマスターネクサスR
利用者の状態と介護環境に合わせて、最適なマットレスを選びましょう。