FIM「階段」の評価・採点方法― 新人OT・PTが迷わないための完全整理 ―
FIMの「階段」は、
- 歩行と何が違うのか
- 何段できれば評価対象になるのか
- 手すりや介助は何点になるのか
と、新人が最もつまずきやすい項目の一つです。
この記事では、
👉 評価対象
👉 採点基準(7点〜1点)
👉 よくある勘違い
をセットで解説します。
Contents
FIM「階段」とは?

FIMにおける「階段」は、
屋内外の階段を安全に昇降できるか
を評価する項目です。
評価対象になる動作
- 階段の 昇り・降り
- 原則 12〜14段(1階分)
【最重要】階段の評価ポイント
① 評価は「12〜14段」が基準
☑ 12〜14段を連続して昇降できるか
- できる → 採点対象
- できない → 5点以下
※ 数段だけできても 自立とは評価しない
② 昇り・降りのうち「低い方」で評価
- 昇りは自立
- 降りは介助が必要
👉 低い方の点数を採用
階段の採点基準(7点〜1点)
7点|完全自立
- 手すり・介助なし
- 12〜14段を安全に昇降できる
6点|修正自立
- 手すりを使用
- 装具を使用
- 休憩を入れながらでも自立
👉 介助者の関与がなければ6点
5点|監視・準備
- 声かけ・見守りが必要
- 転倒リスク管理のための監視あり
4点|最小介助
- 介助量 25%未満
- 体の支えが少し必要
3点|中等度介助
- 介助量 25〜49%
- 昇降の半分近くを介助
2点|最大介助
- 介助量 50〜74%
- 本人の努力はあるが、ほぼ介助
1点|全介助
- 介助量 75%以上
- 自力での昇降は困難
階段評価での注意点【新人が間違えやすい】
① 数段できても「自立」ではない
❌ 3〜4段できた → 自立
⭕ 12〜14段できて初めて自立評価
② 手すり使用は「6点」
❌ 手すり使用=介助あり
⭕ 手すりは修正自立(6点)
③ 見守りは介助に含まれる
- 声かけ
- 後方待機
- 転倒防止の監視
👉 5点以下
④ 実施していない=評価不能ではない
- 「やっていない」
- 「病棟に階段がない」
👉 能力として可能かを確認して評価
(PT・OT評価、退院前評価など)
歩行との違い(超重要)
| 項目 | 歩行 | 階段 |
|---|---|---|
| 評価距離 | 50m | 12〜14段 |
| 手すり | 6点 | 6点 |
| 評価基準 | 平地移動 | 昇降能力 |
👉 歩行が自立でも、階段は別評価
新人OT・PT向け 採点フローチャート
1️⃣ 12〜14段できる?
→ NO:5点以下
→ YES:次へ
2️⃣ 手すり・装具あり?
→ YES:6点
→ NO:次へ
3️⃣ 介助・見守りあり?
→ 介助量に応じて 5〜1点
まとめ|階段評価で迷わないために
- 基準は 12〜14段
- 昇り・降りは 低い方
- 手すりは 6点
- 見守りは 5点以下
- 歩行とは別項目
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