FIM「移乗」の採点方法|完全整理版
FIMの移乗は、「どこから・どこへ移るか」によって
評価対象となる動作・注意点が異なります。
本記事では以下の3つに分けて解説します。
- ベッド・椅子・車椅子の移乗
- トイレの移乗
- 浴槽・シャワーチェアの移乗
Contents
① ベッド・椅子・車椅子の移乗

評価の範囲
評価するのは以下の動作です。
- ベッド ⇄ 椅子
- ベッド ⇄ 車椅子
- 椅子 ⇄ 車椅子
※ 歩いて近づく・方向転換・ポジショニングも移乗に含まれます
※ ベッド上での起き上がりも評価対象(比重は低め)
採点の考え方(超重要)
| ポイント | 判定 |
|---|---|
| 手すり・装具・義足を使用 | 補助具扱い → 6点 |
| 車椅子の位置調整・ブレーキ | 準備行為 → 5点 |
| 手を添えるだけの介助 | 最小介助 → 4点 |
| 立ち上がり・方向転換を支える | 中等度介助 → 3点 |
| 持ち上げ・大部分を介助 | 最大介助 → 2点 |
| 移乗不可・全介助 | 1点 |
点数の目安(ベッド・椅子・車椅子)
7点(完全自立)
- 補助具なしで安全に移乗できる
6点(修正自立)
- 手すり・装具を使えば自立
5点(監視・準備)
- 車椅子の位置調整が必要
- 見守り・声かけが必要
4点(最小介助)
- 立ち上がり時に手を添える程度
3点(中等度介助)
- 50%程度の介助が必要
2点(最大介助)
- 25〜50%しか自分でできない
1点(全介助)
- 移乗動作がほぼ不可能
② トイレの移乗

評価の範囲(ここが混乱しやすい)
評価するのは「便器への移動」だけです。
✔ 評価対象
- 便器に座る
- 便器から立ち上がる
❌ 評価対象外
- ズボンの上げ下げ
- 陰部・臀部の清拭
→ これは「トイレ動作」で評価
採点のポイント
- 対象が便器に変わっただけ
- 採点ロジックは移乗と同じ
- 日中と夜間で異なる場合は低い点数を採用
代表的な事例
| ケース | 点数 |
|---|---|
| ポータブルトイレで自立 | 6点 |
| 立ち上がり時にお尻を支える | 4点 |
| 夜間のみ介助量が増える | 低い方を採用 |
| 全介助で移乗不可 | 1点 |
③ 浴槽・シャワーチェアの移乗

評価の範囲(最も難しい)
評価する動作は以下です。
- 浴槽・シャワー室に入る
- 浴槽をまたぐ/沈み込む
- 立ち上がる
- 浴槽・シャワー室から出る
※ シャワー浴のみの場合は シャワーチェアへの移乗を評価
準備と介助の違い(重要)
| 行為 | 扱い |
|---|---|
| バスボード・手すり使用 | 補助具→6点 |
| 椅子の位置調整 | 準備 → 5点 |
| 片脚をまたがせる介助 | 最小介助 → 4点 |
| 両脚をまたがせる介助 | 中等度介助 → 3点 |
| 機械浴・ストレッチャー浴 | 1点 |
点数イメージ
6点
- 補助具使用で自立
5点
- 準備(位置調整)が必要
4点
- 片脚介助あり
3点
- 両脚介助あり
1点
- 浴槽移乗ができず、全介助
まとめ|移乗FIMで迷わないための一言
「準備は5点、介助は4点以下」
「評価する動作の範囲を必ず分ける」
これを守るだけで、
移乗・トイレ動作・更衣との混同はほぼなくなります。
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