FIM「排泄コントロール」の評価・採点方法
― 排尿管理・排便管理を正しくつけるために ―
FIMの中でも排泄コントロール(排尿管理・排便管理)は、
「何点をつけていいか迷いやすい」「人によって評価がブレやすい」項目です。
本記事では、
失敗の頻度と介助量という2つの軸を明確に分け、
FIMの考え方に沿った採点方法を整理します。
Contents
FIM「排泄コントロール」とは?

排泄コントロールは、以下の2項目で構成されます。
- 排尿管理
- 排便管理
評価するのは
👉 排泄をコントロールできているか
👉 失敗時にどの程度の介助が必要か
※ トイレまでの移動、ズボンの上げ下ろし、後始末動作は
それぞれ「移乗」「更衣」「トイレ動作」で評価します。
排泄コントロールの採点ポイント【最重要】
①「失敗の頻度」と「介助量」をそれぞれ評価する
排泄コントロールでは、
- 失敗する頻度
- 介助量
この2つを別々に採点し、
👉 最終的には「低い方の点数」を採用します。
② 日中と夜間で状態が違う場合は「低い方」
- 日中は失敗なし
- 夜間のみ失禁あり
この場合でも、
👉 夜間を含めた中で最も低い点数をつけます。
① 失敗の頻度による採点
◎ 7点
- 失敗しない
◎ 6点
- 失敗しない
※ 7点と6点の違いは「介助量」で判定します
(頻度だけでは差はつきません)
◎ 5点
- 月に1回未満の失敗
◎ 4点
- 週に1回未満の失敗
◎ 3点
- 1日に1回未満の失敗
◎ 2点
- 毎日失敗する
※ 失敗の頻度は「排尿」「排便」それぞれで評価します。
② 介助量による採点
◎ 7点
- 介助者なし
- 完全に自立している
◎ 6点(修正自立)
- 道具を使用すれば自立
- 尿器・ポータブルトイレ
- パッド・オムツ
- 投薬・内服によるコントロール
👉 介助者が関与していなければ6点
◎ 5点〜1点
- どの程度介助を行ってもらっているかで判断
例:
- 声かけ・準備が必要 → 5点
- 一部介助 → 4〜3点
- ほぼ全介助 → 2〜1点
最終点数の決め方(重要)
- 失敗の頻度で点数を決める
- 介助量で点数を決める
- 👉 低い方の点数を最終点数とする
排泄コントロール採点時の注意点
① 排泄前後のズボンの上げ下ろしは含めない
- ズボン操作は「トイレ動作」の評価
- 排泄コントロールには含まない
② 空振りは減点しない
- トイレに行ったが排尿・排便が出なかった
→ 失敗とはしない
③ 排尿・排便の誘導は「介助」と判断する
- 「今トイレに行きましょう」
- 「声をかけないと行かない」
👉 介助あり=6点以下
④ 失禁しても自分で片付けられれば失敗扱いしない
- 自分で着替えられる
- 自分で清拭できる
- 介助が不要
👉 FIMでは「失敗」とは解釈しない
排尿管理と排便管理は別々に採点する
- 排尿:失敗なし
- 排便:毎日失禁
この場合、
- 排尿管理:高得点
- 排便管理:低得点
👉 必ず別々に評価
まとめ|排泄コントロールで迷わないために
- 「頻度」と「介助量」を分けて考える
- 最終点数は低い方
- 誘導は介助
- ズボン操作は含めない
- 自分で後始末できれば失敗扱いしない
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