サルコペニアを予防するには?〜筋肉を守る生活習慣と具体的な対策〜
サルコペニアとは?

サルコペニアは、加齢や疾患に伴う筋肉量・筋力の低下を指します。
この状態が進むと、歩行障害、転倒、骨折、寝たきりのリスクが高まり、結果として健康寿命の短縮につながります。
しかし、正しい知識と日々の取り組みで、サルコペニアは十分に予防・改善が可能です!
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サルコペニアの主な予防方法
1. 筋肉を鍛える運動習慣をつける
筋肉は使わなければ確実に減っていきます。
特に推奨される運動は次の通りです。
• レジスタンストレーニング(筋力トレーニング)

例:スクワット、腕立て伏せ、ダンベル運動
→ 週2〜3回、大筋群(脚・背中・胸)を中心に鍛えましょう。
• バランストレーニング

例:片足立ち、つま先立ち運動
→ 転倒予防にも直結します。
• 有酸素運動

例:ウォーキング、自転車こぎ
→ 筋持久力の向上と心肺機能アップに効果的です。
ポイント:
無理のない範囲で、継続することが何より大切です!
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2. たんぱく質と栄養をしっかり摂る
筋肉を作るためには、材料となる栄養素が不可欠です。

• たんぱく質
→ 目安は体重1kgあたり1.0〜1.2g/日
(例:体重60kgなら60〜72g)
肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などをバランスよく。
• ビタミンD
→ 筋力維持や骨の健康にも関与。
魚(鮭、サンマ)、きのこ類、日光浴も有効。
• ビタミンB群・抗酸化栄養素
→ 筋肉のエネルギー代謝や修復に役立ちます。
ポイント:
極端な食事制限や偏ったダイエットは、サルコペニアを悪化させる原因になるので注意しましょう。
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3. 十分な休息と睡眠をとる

筋肉は「運動+栄養」だけでなく、休息中に回復・成長します。
特に、深い睡眠(ノンレム睡眠)中に成長ホルモンが分泌され、筋肉修復が促されます。
• 毎日7時間以上の睡眠を目標に
• 就寝前はスマホやカフェインを控えてリラックス
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4. 禁煙・適度な飲酒に気をつける

タバコや過度なアルコール摂取は、筋肉の合成を妨げることが分かっています。
サルコペニア予防のためにも、
• 禁煙を目指す
• 飲酒は適量(1日1〜2杯まで)に抑える
ことが推奨されます。
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5. 定期的な体力チェックをする

サルコペニアは、気づかないうちに進行していることも。
次のような簡単なチェックを定期的に行いましょう。
• 握力測定(男性28kg未満、女性18kg未満は注意)
• 歩行速度チェック(1m/秒以下ならリスクあり)
• ふくらはぎ周囲径測定(男性34cm未満、女性33cm未満でリスク)
早期に小さな変化を察知することで、早めの対策が可能になります。
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まとめ
サルコペニアは「年だから仕方ない」とあきらめるものではありません。
運動・栄養・休息・生活習慣を意識することで、筋肉は何歳からでも強くなれます!
健康寿命を延ばし、元気に年齢を重ねるために、今からできる小さな一歩を始めましょう。
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