【足の指の筋肉がカギ!】立位バランスと歩行を支える“足の指”のチカラ

はじめに

「最近、つまずきやすくなった」「立っているとふらつくことがある」

そんな声をよく聞きます。

実はこれ、足の指の筋肉の弱さが原因かもしれません。

足の指は、小さくて目立たない存在ですが、立位(立っている姿勢)や歩行を安定させる重要な役割を担っています。

この記事では、足の指の筋肉がどのようにして立位バランスや歩行を支えているのかを解説し、簡単にできるトレーニング方法もご紹介します。

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足の指の筋肉とは?

足の指には以下のような筋肉があります:

短母趾屈筋(たんぼしくっきん)

短趾屈筋(たんしくっきん)

虫様筋(ちゅうようきん)

足底方形筋(そくていほうけいきん)

母趾外転筋・内転筋(ぼしがいてんきん・ないてんきん)

これらは**足底筋群(そくていきんぐん)**と呼ばれ、足の裏側で指を曲げたり支えたりする筋肉です。

これらの筋肉が協調して働くことで、私たちは踏ん張ることができ、バランスを取ることができます。

足の指の筋肉が果たす3つの重要な役割

① 地面をしっかりつかむことで立位を安定させる

立っているとき、足の指がしっかりと地面をつかむことで、身体の重心が安定します。

特に高齢者では、足指の筋力が低下するとふらつきやすくなり、転倒リスクが上がると言われています。

② 歩行中の“けり出し”に必要

歩くときには、かかとから着地し、最後は足の指で地面をけり出す動作が行われます。

このとき足の指の筋肉が働いていないと、十分に前に進む力が得られず、歩幅が狭くなったり、すり足歩行になったりします。

③ 姿勢の微調整に関わる

歩行中や立位中、体は常にバランスを取っています。

小さな揺れや重心のズレに対応して、足の指の筋肉が微細な調整を行い、姿勢を保つのです。

これが衰えると、不安定感が強まり、身体全体に無理な力がかかって疲れやすくなります。

足の指の筋力低下がもたらすリスク

転倒リスクの増加

歩行速度の低下

歩幅の減少・すり足

立ち上がりや階段昇降が困難になる

外反母趾や浮き指など足の変形につながることも

足の指を鍛える簡単エクササイズ

① タオルギャザー

床にタオルを敷き、足の指で手繰り寄せます。

1日10回程度でOK。足底筋群を鍛える定番トレーニングです。

② 足の指グーパー運動

足の指をギュッと握りしめてパッと開く運動。

テレビを見ながらでもできます。

③ つま先立ち(カーフレイズ)

かかとを上げ下げする運動。

足裏全体に刺激が入りますが、足指にも負荷がかかります。

おわりに

足の指の筋肉は、立位バランスや歩行機能に密接に関わっており、年齢とともに衰えやすい部分でもあります。

しかし、日々のちょっとしたトレーニングで鍛えることが可能です。

「最近ふらつくな」「歩くのが不安だな」と感じたら、まずは足の指のチカラを見直してみるのも一つの手です。

バランスの良い身体づくりの第一歩として、ぜひ足の指のケアを習慣にしてみてください。

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homereha

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