高齢者におすすめの滑り止め靴下3選|作業療法士が選び方を解説
「靴下を履いて床を歩いていたら、つるっと滑って転んでしまった」——高齢者のご家庭では決して珍しくない出来事です。実は、普通の靴下やスリッパは底面の摩擦が低く、フローリングや浴室の脱衣所などでは思った以上に滑りやすいことをご存知でしょうか。本記事では、作業療法士(OT)の視点から、転倒予防に役立つ「滑り止め靴下」の選び方と、おすすめ商品3選を比較表付きでご紹介します。
📌 結論:この記事のおすすめまとめ
迷ったらQQOLi、自主トレ重視ならUPBEATLIFE、むくみが強いならFoot is Happyがおすすめです。以下で選び方と各商品の特徴を詳しく解説します。
この記事はこんな方におすすめです
- 家の中でふらつきが増えてきた高齢者の方
- 夜間トイレでの転倒が心配な方
- 脳卒中後や骨折後で歩行が不安定な方
- 親の転倒予防を考えているご家族
目次
- なぜ普通の靴下・スリッパは転倒リスクが高いのか
- 滑り止め靴下を選ぶときの3つのポイント
- 高齢者におすすめの滑り止め靴下3選の比較
- ①QQOLi|現役介護士監修の転倒防止ソックス
- ②UPBEATLIFE|5本指タイプで足裏感覚をサポート
- ③Foot is Happy|日本製・伸縮性に優れたシニア向け靴下
- まとめ|在宅でできる転倒予防の第一歩
なぜ普通の靴下・スリッパは転倒リスクが高いのか
高齢者の自宅内事故の中でも特に多いのが「転倒」です。高齢者の転倒の約半数以上は自宅内で発生するとされており、特に居室・廊下・トイレ周辺は注意が必要です。中でも見落とされがちなのが、足元の「滑り」が引き起こす転倒です。
⚠️ こんな場面で転倒リスクが高まります
- 普通の靴下のままフローリングや畳の上を歩く(靴下底の摩擦が極端に低くなる)
- 脱げやすいスリッパや、かかとの固定がない履物で小刻みに歩く(つまずき・踏み外しの原因)
- 洗面所・脱衣所など、水分や石鹸カスで足元が湿っている場所を歩く
- 靴下が大きすぎて足先がたるみ、引っかかって転倒する
特に普通の靴下は生地の表面がなめらかなため、フローリングの上では靴下と床の間の摩擦係数が小さくなり、踏み出した瞬間に足が滑ってしまうことがあります。また、脱げやすいスリッパや、かかとの固定がない履物は足を覆う面積が少なく、つま先側が上がりにくいため小さな段差や敷物の縁につまずきやすいという特徴もあります。加齢により下肢の筋力やバランス能力、反応速度が低下していると、こうした「ちょっとした滑り」から立ち直れず、そのまま転倒・骨折につながるケースも少なくありません。
実際、多くの病院では転倒予防の観点から、脱げやすいスリッパではなく、滑り止め付き靴下や踵が固定された履物を推奨しています。入院中の患者さんは点滴やドレーン類の管理、術後の体力低下、慣れない病室内のレイアウトなど、普段以上に転倒リスクが高い状況にあり、こうした対策が取られています。この考え方は家庭内でも同様にあてはまり、自宅であっても「滑りにくく、脱げにくい履き物」を選ぶことが転倒予防の基本になります。
💡 臨床ポイント
訪問リハビリの現場でも、「靴下のまま歩いて滑った」「履物が脱げてつまずいた」という転倒エピソードは非常によく耳にします。病院が滑り止め付き靴下を推奨しているのも、まさにこの転倒リスクを避けるためです。靴下の底面に滑り止め加工が施されているだけで、立ち上がり動作や歩行時の踏み出しが安定しやすくなります。すでに自費リハビリや介護保険のリハビリを利用されている方も、住環境の中の「足元の滑りやすさ」を見直すことは転倒予防の基本のひとつです。
滑り止め靴下を選ぶときの3つのポイント
滑り止め靴下を選ぶ際は、以下の3点を確認すると失敗が少なくなります。
- 足底の滑り止め加工の範囲と密度:かかとからつま先まで広範囲にグリップ加工があるものほど安定しやすい
- 着脱のしやすさ:握力やつまむ動作が難しい方には、口がゆったり伸びる・短丈タイプが向いている
- サイズ感とフィット感:大きすぎると生地がたるんで引っかかりの原因になるため、足のサイズに合ったものを選ぶ
高齢者におすすめの滑り止め靴下3選の比較
上記のポイントを踏まえ、特徴の異なる3商品を比較しました。ご自身やご家族の足の状態、生活シーンに合わせて選んでみてください。
| 商品名 | 価格(税込) | 特徴 | サイズ | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| QQOLi 転倒防止ソックス | ¥1,780 (5足セット) |
現役介護士監修・着脱簡単なショート丈・しめつけにくい設計 | 23〜28cm | 介護量が多く介助者が履かせる場面が多い人 |
| UPBEATLIFE 5本指ソックス | ¥749 (1足) |
5本指タイプで足指が分かれ足裏感覚を意識しやすい・通気性◎ | フリーサイズ(男女兼用) | 自主トレやバランス訓練を自宅で行う人 |
| Foot is Happy シニア靴下 | ¥2,697 (タイムセール時) |
日本製・よく伸びる編み方で締め付け感が少ない | 22〜25cm | むくみが強く締め付けの少ない靴下を探している人 |
①QQOLi|現役介護士監修の転倒防止ソックス(5足セット)
迷ったらまずこれで選ぶなら、QQOLiが最も無難です。介護現場目線で作られており、履かせやすさ・滑りにくさ・コスパのバランスが優れています。
なぜこれが必要か:夜間のトイレ歩行や、日中の室内移動時に「とにかく滑らない」ことを最優先したい方に向いています。5足セットでまとめ買いできるため、洗い替えのストックがしやすく、毎日履き替える習慣をつけやすいのも転倒予防の継続には重要なポイントです。
- ✔ 5足セットで洗い替えしやすい
- ✔ 短丈で介助者が履かせやすい
- ✔ 足裏全体に滑り止め加工あり
現役の介護士が監修している点が大きな特徴で、実際の介護現場でのニーズを反映した設計になっています。短丈で着脱しやすく、しめつけが少ないため、むくみやすい方やご家族が靴下を履かせる介助をする場面でも扱いやすい商品です。
②UPBEATLIFE|5本指タイプで足裏感覚をサポート
自主トレやバランス訓練に取り組みたい方には、UPBEATLIFEが向いています。足指が分かれているため、足裏で踏ん張る感覚をつかみやすいのが特徴です。
なぜこれが必要か:足指が1本ずつ独立しているため、足指を使った踏ん張りや踏み出しの感覚をつかみやすくなります。バランス訓練や自主トレーニングを自宅で行う方、足裏の感覚が鈍くなりやすい方に適しています。
- ✔ 足指が1本ずつ独立で踏ん張りやすい
- ✔ 足裏全面にグリップ加工あり
- ✔ 通気性・速乾性に優れて蒸れにくい
もともとピラティスやヨガ用に開発された商品ですが、足裏全体に滑り止めの粒が密に配置されているため、室内でのバランス練習や立位訓練の際にも安定感を得やすいというメリットがあります。通気性・速乾性にも優れているため、汗をかきやすい季節にも使いやすい一足です。
③Foot is Happy|日本製・伸縮性に優れたシニア向け靴下
むくみが気になる方には、Foot is Happyがおすすめです。よく伸びる編み方で締め付け感が少なく、無理なく毎日履き続けられます。
なぜこれが必要か:足や脚にむくみがあると、一般的な靴下は履く際に締め付けを感じやすく、血流を妨げてしまうこともあります。よく伸びる編み方で作られたこの靴下は、締め付けによる不快感を抑えながら、無理なく毎日履き続けられる点が魅力です。
- ✔ よく伸びる編み方でむくみがあっても履きやすい
- ✔ 締め付けが少なく長時間でも快適
- ✔ 日本製で品質が安定している
日本製ならではの編み技術により、締め付け感を抑えつつもしっかりと足にフィットする設計です。むくみやすい高齢者の方や、長時間靴下を履いたままでいることが多い方への配慮がされた一足といえます。
まとめ|在宅でできる転倒予防の第一歩
転倒予防というと大がかりなリフォームや器具の導入を思い浮かべがちですが、まずは「足元」を見直すことが、最も手軽で効果的な一歩になります。普段履いている靴下やスリッパが実は滑りやすいということに気づくだけでも、転倒リスクへの意識が高まります。今回ご紹介した3商品は、それぞれ着脱のしやすさ・足裏感覚のサポート・締め付けの少なさといった異なる強みがありますので、ご本人の足の状態や生活シーンに合わせて選んでみてください。
⚠️ 滑り止め靴下だけでは不十分な場合があります
滑り止め靴下を使用していても、転倒のリスクを完全になくすことはできません。足元の滑りやすさへの対策に加えて、住環境内の段差・敷物のめくれ・照明の暗さなど、複数の要因を併せて確認することが大切です。
特に以下の方は、靴下だけでなく手すりの設置や専門家への相談も検討してください:
- 片麻痺があり、患側の足が思うように動かない方
- 立ち上がり時や歩行中に強いふらつきがある方
- 認知症があり、転倒リスクの自己管理が難しい方
- 夜間頻尿があり、暗い中で急いでトイレへ向かう方







