「親の一人暮らしが心配な方へ|セコム・アルソック見守りサービスをOTが徹底比較」

「親が一人暮らしで、転んでそのままになっていたら……」——そんな不安を抱える家族は少なくありません。実際、高齢者の住宅内事故の約半数は転倒・転落によるものであり、しかもその多くが住み慣れた自宅で起きています。作業療法士として在宅リハビリに携わる立場から、見守りサービスの必要性と選び方を解説します。

一人暮らし高齢者に見守りサービスが必要な理由

「元気だから大丈夫」と思っていても、高齢者の転倒リスクは年々高まります。筋力・バランス能力の低下に加え、服薬の影響や認知機能の変化が重なることで、転倒は"特別なこと"ではなく"いつか起きること"になっていきます。

🔵 作業療法士の視点 転倒して骨折した場合、歩行可能だった人の約半数は、治療・リハビリを経ても以前と同じ歩行能力を取り戻せないとされています(MSDマニュアル)。転倒の「発見の遅れ」はさらに予後を悪化させます。見守りサービスは「転倒しないため」だけでなく、「転倒しても素早く発見してもらうため」の備えとして機能します。

特に一人暮らしの場合、倒れていても気づかれない時間が長くなりがちです。浴室・トイレ・就寝中など、家族が目の届かない場面での"もしも"に備えることが、在宅生活を長く続けるための重要な環境整備といえます。

見守りサービスの種類と特徴

一口に「見守りサービス」といっても、提供形態はさまざまです。大きく以下の4タイプに分けられます。

タイプ 特徴 代表例 月額目安
警備会社系 センサー+緊急時にガードマンが駆けつける。24時間対応で安心感が最も高い セコム・アルソック 2,000〜6,000円〜
カメラ型 スマホから映像をリアルタイム確認。低コストだが常時監視できる必要がある 各社IPカメラ 0〜2,000円
生活センサー型 電気・ポットの使用状況などで安否を確認。見守られている感が少ない 象印iポットなど 3,000〜4,000円
GPS・携帯型 外出中の位置確認・緊急通報に特化。認知症の徘徊対策に有効 ドコモ・ソフトバンク各社 500〜2,000円

このなかで最も安心感が高く、在宅での急変・転倒発見に最も有効なのが、警備会社系のセンサー+駆けつけサービスです。以下では大手2社を詳しく見ていきます。

SECOM セコム「親の見守りプラン」の詳細

プランの特徴

セコムの「親の見守りプラン」は、ホームセキュリティ(防犯)+安否見守り+緊急通報(ペンダント)がセットになったオールインワン型のサービスです。個人・法人向けオンラインセキュリティ契約件数は業界No.1(約266万件・2026年3月時点)で、知名度・信頼性ともに最高水準です。

主な機能は以下のとおりです。

機能 内容
緊急駆けつけ 全国約2,500拠点(業界No.1)のガードマンがスピード出動
安否見守りセンサー 空間センサーで生活リズムを監視。異常を感知すると自動通報
マイドクター(ペンダント) ボタンひとつで緊急通報。簡易防水で浴室持ち込みも可
月1回の訪問確認 スタッフが月1回自宅を訪問し、健康状態などを確認
盗難・災害保険 現金・貴金属50万円・家財200万円まで自動付保

料金(2026年6月現在)

項目 レンタルプラン
月額料金 5,100円(税込 5,610円)
初期費用(工事料) 46,200円(税込 50,820円)
保証金 20,000円(契約満了時返却)
⚠️ 注意点 初期費用が高めです。工事が必要なため「まず試したい」という方には向きません。ただし月額に防犯・見守り・緊急通報がすべて含まれており、機能面のコスパは高いといえます。なお料金はプランや設置センサー数によって変動します。必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

ALSOK アルソック「HOME ALSOK みまもりサポート」の詳細

プランの特徴

アルソックの「HOME ALSOK みまもりサポート」は、"見守り特化"型のプランです。月額1,870円〜という業界最安水準から始められ、必要なオプションを後から追加できる柔軟な設計が特徴です。インターネット回線が不要で、固定電話と電源があれば導入できる点も高齢者世帯にやさしい仕様です。

機能 内容
緊急ボタン 押すだけでガードマンが駆けつけ(出動料金:1回7,700円・別途)
相談ボタン 看護師・社会福祉士が常駐するヘルスケアセンターへ24時間接続
ライフリズム監視(オプション) トイレドアのセンサーで一定時間反応なし→自動通報・駆けつけ
みまもりタグ(オプション) 外出・帰宅・徘徊検知。GPS位置情報をアプリで確認
メール通知(オプション) 家族へ安否情報をメール配信(月額550円)

料金(2026年6月現在)

プラン 月額(税込) 主な内容
基本プラン 1,870円〜 緊急・相談ボタンのみ
ライフリズム監視追加 +月額オプション費用 センサーによる生活リズム確認
駆けつけ出動料 1回7,700円(別途) 緊急出動時に発生
🔵 作業療法士の視点 アルソックの「相談ボタン」は看護師・社会福祉士が対応します。「転んだけど緊急かどうかわからない」「最近体の調子が気になる」といったグレーゾーンの相談を24時間受けてもらえるのは、高齢者本人にとって非常に心強い機能です。緊急ボタンを押すほどではないけれど不安——そんな場面で活躍します。
⚠️ 2026年の重要情報:アルソック「みまもりパック」サービス終了 アルソックの「みまもりパック」は3G回線を使用していたため、2026年3月末をもってサービス終了となりました。現在新規契約できるのは、固定電話・LTE回線対応の「みまもりサポート」です。この記事では引き続き利用可能な「みまもりサポート」を紹介しています。

セコムとアルソックを徹底比較

比較項目 SECOM ALSOK
月額料金 5,610円〜(税込) 1,870円〜(税込)
初期費用 約50,820円(税込)+保証金 設置費・機器費(プランによる)
緊急駆けつけ ◎ 全国約2,500拠点 ◯ 全国対応
センサー見守り ◎ 標準装備 ◯ オプション追加
ペンダント通報 ◎ 標準装備(浴室可) ◯ 標準装備
健康相談 △(月1訪問のみ) ◎ 24時間看護師・社会福祉士対応
ネット回線 必要な場合あり 不要(固定電話+電源のみ)
認知症・徘徊対策 △(別サービス) ◎ みまもりタグ(オプション)
こんな方に向いている 防犯+見守りをまとめてお任せしたい方 コストを抑えつつ必要な機能を選びたい方

OTが教える「失敗しない選び方」3つのポイント

① 「転倒リスクの高さ」で考える

すでに転倒歴がある・歩行が不安定・脳卒中後遺症がある——そういった方にはセンサー+ペンダント+駆けつけがセットになっているセコムが安心です。万一の発見速度が命を左右するケースがあるからです。一方、今は元気だがそろそろ備えたいという段階なら、アルソックの基本プランから始めてオプションを追加する方法が合理的です。

② 認知症の有無で選ぶ

認知症が進んでいて外出中の徘徊が心配な方には、アルソックの「みまもりタグ」(GPS位置情報確認)が有効です。セコムにも別サービス(ココセコム)がありますが、一体化したプランとして使うならアルソックの方が柔軟に組み合わせやすいです。

③ 家族の「関与度」で決める

家族が頻繁に様子を確認できる環境なら、アルソックのメール通知オプションとの組み合わせで十分なケースもあります。一方、遠方に住んでいて現地に行けない・連絡もなかなかとれないという場合は、セコムの「月1訪問確認」や、よりオールインワンな機能が心強い選択です。

⚠️ 注意点:介護保険との関係 見守りサービスは原則として介護保険の対象外です。自費での契約となります。ただし、自治体によっては独居高齢者向けの見守りサービス補助制度がある場合があります。契約前に地域の包括支援センターに相談するのもひとつの方法です。

よくある質問

質問 回答
親が「監視されているようで嫌だ」と言っている センサー型は映像を撮らないため、プライバシーへの抵抗感が少なめです。「カメラがない」ことを伝えると受け入れてもらいやすくなります。アルソックはインターネット不要で機器も最小限のため、親への説明がしやすいという声もあります。
固定電話がない場合はどうすればいい? セコムはスマートフォンや専用端末での利用プランもあります。アルソックも環境に応じた対応が可能です。まず各社の無料相談で確認することをおすすめします。
ペンダントを押すのを忘れたり、嫌がったりする場合は? ペンダントに頼らない「センサー型の自動検知」がより重要になります。アルソックのライフリズム監視(トイレセンサー)は、本人の操作なしに安否確認ができるため、認知症や操作が難しい方に特に有効です。
転倒しても救急車は呼んでもらえる? 両社ともガードマン駆けつけ後、必要に応じて救急対応を行います。セコムはあらかじめ持病・かかりつけ医情報を登録でき、それを救急隊員に伝える仕組みもあります。

まとめ:どちらを選ぶべきか

セコムとアルソック、どちらも信頼できる大手警備会社です。選択の軸は「機能の充実さ vs. コスト・柔軟性」です。

こんな方には おすすめ
転倒歴あり・脳卒中後遺症あり・遠方に住んでいる SECOM 親の見守りプラン
まず低コストで始めたい・認知症・徘徊が心配 ALSOK HOME ALSOK みまもりサポート

どちらも無料での資料請求・見積もりが可能です。まずは相談してみることをおすすめします。

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